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2006年10月23日 (月)

衆議院補選について

10月22日の衆議院補選は、神奈川16区と大阪9区ともに自民党の勝利となった。

新聞などの論評では、自民党は、北朝鮮の核問題に対し、安倍新総理がすみやかに中国・韓国を訪問したり、国連安全保障理事会での北朝鮮制裁決議の採択を、米国とともに主導したことや教育問題への取り組などの信念が,国民の信任を得たものとみている。

 これに対し、民主党は「格差問題」を中心に戦ったが、国民の生命財産を守るべき北朝鮮の核問題を軽視し、さらにこの事態を「周辺事態と認定できない」とする小沢代表に対して、前代表の前原氏は公然と反対し、党内不統一の状態での選挙戦となったとする。

 表向きは、これらの論評の通りであろう。しかし、勝敗は、すでにこの選挙の前に、ついていた。民主党の支持率は、大きく下がっていたのである。

 それは、安倍新総理の所信表明演説に対する質問に現れていた。

岡田元代表、前原前代表の質問から、二大政党としての自覚と心意気を感じられた人がおられただろうか。揚げ足を取り、皮肉を言い、民主党は、完全に野党に成り下がったのかと思わせた。

かつてケネディ氏とニクソン氏が大統領立候補者としての対談の際、ニクソン氏はさかんにケネディ氏に対する個人攻撃を試みたが、ケネディ氏はひたすらテレビに向かって自分の考えを国民向けに話したと言われているが、民主党の質問者と安倍総理の答弁に、この傾向はなかっただろうか。

また、岡田元代表は、なぜ代表の時に選挙に敗れたのかの反省をしておられるのだろうか。「郵政」を掲げての選挙の際には、自民党は、刺客を送り、離党を促し、党内の不協和、分裂を露呈した大変に醜い選挙であった。普通なら民主党に流れが傾いて不思議なかったのに、なぜ自民党の大勝利に終わったのか。

一つは、国民は誰もあきらめていないのに「日本をあきらめない」というスローガンを民主党が揚げたことだ。「日本をあきらめない」と思って、投票に行く人がいるだろうか。そうした国民の感情すら読めず、選挙という大切な戦いの場で、こういうマイナス思考は、戦わずして敗れているのである。このことに気がつかない限り、何度やっても敗戦は間違いなかろう。

積極果敢なスローガンで、簡潔明瞭に何をしたいのかを述べることが大事なのだ。そういう意味で、内容はともかくとして「郵政改革」を唱えた小泉前総理は有利だった。

 さらに前原前代表の質問である。代表を降りた原因はなんだったのか。反省は十二分になされたのだろうか。国民からすれば、まだ十分禊が終わったとは思われない、この二人が質問する姿を見て、厚顔無恥の感をぬぐわれないし、せっかく二大政党として期待した民主党に対して、他に人材がいないのだろうかと失望の念を抱いてしまうのである。これでは、政権を託すわけには行かないとなれば、支持率が下がるのもやむを得まい。

 少なくとも前回の選挙で、民主党は大敗したのである。そんなときに危機意識が薄いと受け取られることは、とても国政は託せないと思わせるに十分だ。今、日本は、北朝鮮の核問題などで、危機意識を持たなくてはならないときである。

これからの日本にとって、二大政党は必要なのだから、民主党も国民の期待を裏切らないようにがんばってほしい。

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