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2007年1月22日 (月)

不二家の消費期限切れの問題について 

不二家が、消費期限切れの材料を使い、国の基準を大きく超えた細菌が含まれた製品を出荷したとして大きな問題になっている。食は、命の原点であり、見逃すことは出来ないが、この事件だけ見るのではなく、「食品会社の原点を忘れた」と連日のようにマスコミで報道されているその「原点」を考えてみたい。

いったん失った信用を取り戻すのは、それこそ食の原点に戻り、通常の何倍もの努力、改善が必要となる。「このくらいいいだろう」が、引き起こした問題を軽く考えるべきではない。

しかし「原点を忘れた企業」は、不二家だけだろうか。「食の原点」で言えば、自社の製品は絶対に家族に食べさせないという食品会社の重役、製油会社の社員、製造過程を本当に知ったら、とても食べることが出来ない食品がどれくらいあることか。

「建築の原点」を忘れたから、姉歯氏に代表される耐震構造疑惑が生まれ、阪神大震災12年目だか、その際の高速道路やビルの倒壊の中には数多くの人災、手抜き工事による悲劇が生まれた。

「運輸業の原点」を忘れたから、一昨年の福知山の脱線事故に代表される大惨事が生まれた。

個々に見ると「なんとひどい人たちだ」と攻撃の的にしかねないが、「原点」とは何か。

どの業種でも「命」である。食の原点は「命を養い、活力の元となる」、建築の原点は「一家団欒の潤いと安らぎの場であり、その究極は命の保護」であり、運輸の原点は「命を乗せて運ぶもの」ではないだろうか。

報道しているマスコミは、「マスコミの原点」を忘れていないだろうか。政治家は「政治の原点」を、教育は「教育の原点を」それぞれ忘れているから、今の世の中の狂いとなったのだ。

物事を正すときには、原点に戻ることが原則だが、その原点そのものが何であるのかを知らない人が多すぎはしないだろうか。それは少なくともはっきりと捉えて進むべきである。

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