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2007年2月12日 (月)

互いの力を倍化させ、推進していく 

仕事の性質によっては、一人でしなければならない仕事もあるが、人と組んで仕事をするときに、如何したら互いの力をより引き出し、出来れば倍化させることが出来るだろうか。

豊臣秀吉のエピソードを紹介したい。ご存知の方も多いと思うが、お城の壁の修理を三日間で行った有名な話だ。当時は戦国時代、日々を戦に明け、戦に暮れていた時代だ。そんなときに壊れた城の壁をそのままにしておくことは、即、敵に城を破られることにも繋がり、明日の命も保障されないことになるのだ。

そのときに修理に当たっていた奉行は、敵の回し者で、なるべく修理を長引かせるように命じられており、数週間たってもほとんど壁の工事は進展をしていなかった。秀吉は、それを見抜いて奉行にけんかを売った上、城主の織田信長に「自分なら、三日間で成し遂げます」と言い切り、出来ないときには「腹を切る」とまで断言してしまう。

秀吉は、後に関白とも太閤殿下とも言われるほどに出世するが、当時は皆から「サル」と呼ばれ、工事の棟梁や人足までも「こんなヤツの下で働けるか」と、サボタージュを決め込もうとしていた。

秀吉は、皆を集め「おまえたちは、ただ他人の城の壁を塗っていると思うだろうが、そうではない。この国の守りを築いているんだぞ」と話し、さらに「今、暮らしていかれるのも、城主様がいて、国を守ってくれているからだ。城を他の国に奪われ、国が無くなったときには、民は家を焼かれて、さまよわなければならないことになる。自分はそうした人たちをたくさん見てきた。皆の仕事は、その城の大事な守りを築いているのだぞ」と伝えた。

敵の回し者の奉行から金をもらい、秀吉の失敗を高みの見物で見てやろうとしていた棟梁たちも、目を開かれ、その後は夜も寝ないで、一世一代の仕事を皆で成し遂げたという。

ここで三日間でそれを成し遂げたのは、単なる利害ではない。もっと人を動かす琴線に触れたからではないだろうか。

この仕事の持つ意味、自分たちが働くことによって成し遂げられるものは、使命感に火がついたときに、人は何倍もの力を出せるのだ。

この話は、現代にも通じるのではないか。経営者は、常にそうした使命感を持たせることに意を用い、働く者もまた使命感に燃えて日々を過すことに心がけると、生甲斐や遣り甲斐に繋がるのではないか。その結果、企業の繁栄に繋がり、国家の繁栄にも繋がるであろう。

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 明日は『朝日を浴びよう』です ***

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