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2007年4月23日 (月)

日本が、本当に輸出すべきものは何か

日本の貿易黒字が、外国から非難を受けたことがある。世界中の木を伐採するなど、「日本人は自分のことしか考えない民族」とまで言う人もおり、国際社会から見た日本の評価は必ずしもいいものではない。

また、貿易摩擦によって、日本製の自動車や電気製品が叩き壊されたこともある。それでもトヨタやキャノンをはじめとする素晴らしい製品が、海外に輸出され好評を博している。これらは、日本人の優秀な頭脳と勤勉さによる努力の成果と言えるであろう。

しかし、日本が本当に輸出し、世界に送り出さなければならないものは何なのだろうか。

資源が乏しい、国土が狭い所にたくさんの人が住んでいる。だから外国から材料を仕入れ、そして加工して製品化し、それを輸出すると言う従来のやり方から、工場を海外に移転し、そこで加工することに方向を変えている所もあるが、基本として国際社会での日本の役目を見直してみたい。

国家として世界中に金をばら撒くことであろうか。本当に災害などで命の危険にさらされている時には、人の命は何よりも優先しなければならないが、いつまでもただ金を出すという姿勢は、「くれくれ」という餓鬼を作り出すだけである。

こういう消費的なものの与え方は、際限なく要求を余儀なくされる。したがって、生産的な与え方をしなければならない。そこに設備や技術の指導が必要となるのだ。その国の人々が、勤労意欲を持ち経済発展出来るようにしてゆくことである。

そして何よりも大切なことは、「和を以て貴しとなす」寛容の精神と、国際協調の心ではないだろうか。己の信ずる神を信ずる者は味方だが、そうでない者は敵だとする敵か味方かの二者択一的な考え方では、世界に真の平和を得ることは出来ないであろう。

争いの根源は、この敵か味方かと言う狭い了見の中で、しかも為政者とそれに反対する者の思いを遂げんする欲得の対立によって、その民族や国民を貧困や生命の危険にさらしているのである。

日本人の和と寛容の精神に満ちた心と魂こそ、世界に輸出すべき最大の宝ではないだろうか。それには、まず日本人自身が、古のその心と魂に蘇る必要があろう。

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