神様と共に (2)
これは、実際には大きな意味を持っています。
一般には、「神様、何々について、お願いします」ということを言わなければなりませんが、何事も「えいっ」と言った瞬間に出来るということです。
禍つ者が来ている時に、一々言葉に出して言っておりますと、相手の方だって、「あっ、やられる」とわかって逃げてしまいますけれども、大神様が胸の中にいて下さいますと、すかさず、「えいっ」と、祓うことが出来るのです。
そうでないと、言葉で言わなければなりませんし、言葉で言っていたのでは、相手にその内容を読まれてしまうことになりますし、またその間、わずかとはいえ時間がかかって、相手に用心をさせたり、逃げる時間を与えたり、反撃の余裕を与えることになってしまいます。
ある地方へ、祓いのために出かける時、間違いなどがあってはなりませんから、大神様に、「私は、何度か祓いもさせて頂きましたが、正しいやり方を存知ません。どのような順序で、どのようにさせて頂くのがよろしいのでしょうか」とお伺いしたところ、「そなたが、現地に参り、その場において、思いの通りに致せ」と言われたのです。
そうは言われましても、お一人の社長さんが、近くの都市に出店している四つのお店を祓うわけですから、「それぞれのお店毎に、やり方が違うではないか」と思われはしないかと気にしたのですが、実際に行ってみますと、祝詞を挙げている最中に、
「あっ、ここはあそこにいるな」とか、「この店は、あっちだ」というふうに、禍つ者のいる場所や方向が違うのです。ですから、そうした禍つ者のいる場所から祓って行けばよかったのです。
同じ都市に出かけた時でも、以前に老舗のお蕎麦屋さんの祓いをした時には、まだ警蹕をして、神様に降りて来て頂いておりました。それにひきかえ、この時は、すでに神様が胸の中におられましたので、念一つで祓いをすることが出来たのです。それを思いますと、ほんのわずかの間に、隔世の感があります。
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