放送局は、休み? (2)
「理屈の上で負けた以上はと言うか、即答出来ない以上は、潔く兜を脱ごう」
こんな思いで、
「では、やってみます。宜しくお願いします」
と、お返事をしたのです。
このお返事一つにしましても、本来ならば「させて頂きます」とか「させて頂きたいと思います」でなければならないのですね。
でも、まだその当時は、神様のことは何もわからない状態です。だけど、この方がおっしゃられるのだから、この人だからという、このお方のお人柄に惚れて、この人だからついて行こう、という部分の方が強かったかと思います。
ところが、私が「する」というお返事をした途端、今まで手取り足取り教えて下さっていたのが、ピタリと止まってしまって、何も教えて下さらなくなったのです。
これには、面食らってしまいました。
「騙されたと思って、とにかくやってごらん」
とおっしゃるから、やってみようという気になったのですが、それからは、サッパリと教えて下さらないのです。
今までは、こちらにする気がなくても、独り言のようにいろいろとお話をしておられましたが、当時は私もある意味では軽く聞き流していましたので、それらの事柄を、改めてよくよく思い出してしなければならなくなったのです。
唯一、その後に教えて下さったのは、
「教団に深入りすることはないけれども、『手かざし』の方法は、学んでおきなさい。これは、昔から神道においてしていたことだから」
と言って、ある教団にご紹介下さったことかと思います。それも、
「身元のしっかりした人でないと、君も心配だろうから」
と言って、ある有名な人間国宝の方のご長女のところに案内して下さったのです。
このお方は、私がすると言った途端に、何も教えて下さらなくなり、私としては大変戸惑いましたが、実際にそうなったからこそ、今までこのお方はどんな話をされ、どうなさられていたのかを、必死になって思い出し、わずかに覚えていたことを真剣にさせて頂くという結果を頂いたのです。
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