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2008年2月15日 (金)

びっくりするほど給料が上がる?

噂であろうと何であろうと、とにかく話し合いはあるのだと思い、話し合いの当日の朝、私は、今から考えますと、えらいことをやってしまったのです。

 それは、神棚に向かって、

 「神様、今日、給与の改定について、経営者の方とお話し合いがあります。つきましては、大変勝手なお願いではございますが、もし神様が本当にいらっしゃるのでしたら、いえ、信じていないわけではないのですが、はっきりと信じたいと思いますので、本当に神様がおいでになられるのでしたら、私がびっくりするほどお給料を上げて下さい」と、お願いをしたのです。

 私は、二月頃から、単なる事務だけではなく、

 「法律をやっているのだから、民法を教えて欲しい」

 ということで、司法書士の講座のほんの一部を担当しており、しかも当日がその講義の日に当たっていたため、給与改定の交渉は、私が一番最後になりました。

 私の授業の終わるのを待って交渉に入ったのですが、その時の交渉の結果上げて下さったのが、なんと七万六千円でした。「おーっ、上がったな」と思いました。

 十三万五千円の給料に対して、七万六千円のベースアップです。と言いましても、時代と共に貨幣価値が変わってきますので、皆さんにはピンと来ないかも知れませんが、率で言いますと、五十六パーセントから五十七パーセントアップになるのです。

 もともとの月給が安いからとは言え、五割を超えるベースアップは、そうざらにある話ではありません。

 話し合いが終わり、二人でそれぞれの席に戻り、お茶を飲んでおりますと、私の斜め前に座っていた経営者が、「すーっ」と席を立って出て行ったのです。

 「全員の話し合いが終わったはずなのに、今頃どこへ行くのかな」と思っておりますと、机の上の電話が鳴りましたので受話器を取ると、その経営者からの電話でした。

わざわざ外へ行って、公衆電話からかけてきたのです。

 「すーっ」と息を吸い込む音と共に、遠慮がちに、

 「藤原さん、今の話だけど、端数の六千円だけ削らしてもらえないでしょうか」

 と言うのです。

 経営者にしても、やはりおかしいと思われたのでしょうね。普通なら、それで応じるはずなのに、私は、すかさず、

 「ああそうですか。ではもう一度話し合いしましょう」

 と言っていたのです。すると、

 「いえ、結構です。そのままで結構です」

 と、慌てた様子で電話は切れ、結局そのままの額で決定したのです。

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