« 放送局は、休み? (3) | トップページ | 本当に神様がいらっしゃるなら(2) »

2008年2月13日 (水)

本当に神様がいらっしゃるなら

この方が、「藤原君、君は一月以内に、就職するね。それも、法律に関係する仕事だよ」

 と言われたのです。

 内閣国防会議事務局(現内閣安全保障室)を退職してから、数年を経過していましたから、

 「どういうところかな」

 と、期待と不安がありましたが、数日経っても、一向にその気配はありませんでした。

 十日程経って、司法試験の受験雑誌を見ていますと、そこに司法書士と宅地建物取引主任者の講座を設けている各種学校で、新しく司法試験の講座を設けるための人員募集の広告が載っておりましたので、早速そこへ出かけて行きますと、

 「昨日、試験は終わりました」と言われてしまいました。

 「ああ、ここではなかったのか」

 と帰りかけますと、かなり年配で恰幅の良い総務部長という方が出て来られて、

 「藤原さんは、松山の方のご出身ですか。私は、以前松山の、ある紡績会社の工場長をしておりまして」

 と話しかけられました。

世間話を三十分もしておりましたが、試験の終わったところに長居をしても仕方がなかろうと退出しかけますと、

 「もし、藤原さんさえよろしければ、履歴書をお預かり出来ませんか。近いうちにもう一度試験をするかも知れませんので」

 と言われたので、履歴書をおいて帰りましたところ、五日程して、

 「明日試験をします」

 との電話があり、翌日受験に行ったのです。

すると、大学生や大学を卒業して二三年くらいの若い人達が、三十数名も来ているのです。三十半ばの者は私一人ですし、採用予定者も一人ということでしたから、

 「こりゃあ、とても無理だろう」

 と思っていましたところ、案に相違して、私が採用されたのです。

 後で言われましたのは、

 「一字も間違いがなく、丁寧な文字と文章だったから」とのことでした。

|

« 放送局は、休み? (3) | トップページ | 本当に神様がいらっしゃるなら(2) »

神道」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。