第5話 どの神社にお参りしたらよいのですか?
全国に神社はたくさんありますね。では、どこの神社にお参りをしたらよいのでしょうか。
一般には、まず産土(うぶすな)の神様のところと伊勢神宮です。
聞き慣れない言葉ですが産土神様とは、皆さんが住んでいる土地を担当しておられる神様のことです。ちょうど市役所や町村役場のように、神様の世界おいて一番身近に皆さんの生活や願いなどを受け付けて下さいます。
ですから赤ちゃんが生れたときの「出生届」や引っ越したときの「転入届」、結婚したときの「婚姻届」などを届け出るように、「初宮参り」などをはじめ、引っ越したときなども、まず産土の神様にご挨拶に行ったらいいのです。
それによってその神社の「氏子」となり、以後その土地に住んでいる限り、その神様に見守って頂けることになります。
産土の神様は、ほとんどの場合一番近い神社であることが多いのですが、神社にはお守り下さる土地の領域がありますので、分らないときには「この土地はどこの神社が産土の神様でしょうか?」と尋ねてみて下さい。
そして一日、十五日などには、なるべく産土の神様にお参りされたらよいでしょう。
今、お子さんの誘拐や、殺人などが、信じられないくらい身近に起き、本当に殺伐とした世の中になっています。お母さんたちが、交代で送り迎えをしたりパトロールをしていても、狙われるとき、魔がつく時などは一瞬にして起こってしまうことがあります。
皆さんは、神様の所には「願い事のあるときだけ」「困ったときの神頼み」の時しか、お参りしないと思っておられるかも知れませんが、そうではなく日頃から、産土の神様にご挨拶をし、「何事もなく、日常を送ることが出来るありがたさ」、つまり「日々の感謝」を申し上げ、神様とのご縁を深めておかれたらよいでしょう。
神様も、お参りされる皆さんとの魂のふれあいによって、お力がより強まるということをご存じでしょうか。ですから、たくさんの人が、より多くお参りされることで、その土地の神様のお力も強まるのです。
地元の神社に、ほとんど人がお参りもせず、さびれているような所は、神様の本来のお力もほとんど出ておられません。人の心がすさんだり、事件、事故も起こりやすくなるのです。
もしお近くの神社が、そうしたほとんど人も行かず、神主さんもいないような所であれば、今はお力が出ておられない可能性もありますから、少し遠くても、地元の一宮、二宮と言われるところで、神主さんが常駐しているところにお参りするようにして下さい。
また伊勢神宮は、「日本人の魂のふるさと」とも言える神社です。
かつては「一生に一度は、伊勢参り」と言われていましたが、徒歩で何ヶ月も掛けてお参りしていた時代とは違うのですから、なるべく「一年に一度は、伊勢参り」を目指されたらよいと思います。
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藤原大士の一日一言 823話 朝日を浴びよう
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