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2011年5月 2日 (月)

第4話  神社とは 

では神社とはどういうところでしょうか?

神様は、大自然の中にいらっしゃいます。山には山の神、海には海の神、野には野の神、田には田の神、雨には雨の神というように、大自然のすべてに神様はいらっしゃるのです。風にも雷にもいらっしゃいますので、「風神・雷神」などとお呼びしています。

本来は、「磐座(いわくら)」と言って、山の高いところの巨石や巨木などに神様が宿られていましたので、人の方から山の高いところまで登って行って、お参りをしていたのです。

しかし、それではなかなか普段に神様にお会いすることは出来にくかったり、身体が弱ったりしたときには、行くことが出来なくなりますので、神様に人が住んでいるところまで降りて来て頂いて、そこで常時お会いできるようにしたのが、お社であり神社と呼ばれるものなのです。

ですから、なかには季節によって、高い山の上から里に下りてこられるという神様もいらっしゃいます。地方の神様には、いろいろな神様がいらっしゃるのも、それぞれの土地の特色なのです。

神社は、こうして神様にいて頂く場所なのですが、神様も様々なご用をなさっていらっしゃるので、常に神社にいらっしゃるわけではありません。そこで、いろいろな儀式が必要になるのです。

お祭りの日などは、神様も朝からいて下さいますが、普段の日には神様にご降神頂くために太鼓を叩き、献せんと言ってお供え物を奉り、祝詞を奏上してから、今度は撤せんと言ってお供え物をお下げし、昇神の儀と言って再び太鼓を叩いて神様にお帰りを頂くのです。その間にお神楽や舞を舞うこともあります。

神様に来て頂く神社は、「いやしろ地」と言って、大変清らかな場所が選ばれますので、神社にお参りをすると、心まで洗われたような、清い心地になれるのです。それに神社には森があり、現代風の森林浴から見ても、素晴らしい場所と言えるのです。

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