第9話 神社参拝の仕方 その3 お賽銭と柏手
お賽銭につきましては、神道一般では、神様への供物の一つとして解され、神社参拝の折りや神輿の渡御などにも献ずるものとされています。
そのため皆さんも、神社に行ったら、「お賽銭を投げて、神様にお願いをするもの」と思っておられる方が多いのではないでしょうか。
しかし、お賽銭の本来の意味は、ご自分の汚れや穢れを、そのお賽銭に託して祓うためのもので、神様にお願い事をするためのものではありません。
ですからお賽銭を入れるときには、ご自分の心の迷いや、怒りなどを吹っ切るつもりでして下さい。『明鏡止水』という言葉がありますが、自分の心が鏡のようになって、初めて神様に通ずる道が開けるのです。
またお賽銭の金額ですが、自分の思いをそれに託してすると良いのです。
ご縁がありますようにと、五円、手を合わせるという意味で、十円と言われています。十円は、かつては拾円と書きました。(拾=手を合わせる)
ただ、今の貨幣価値では、五十円、百円でしょうか。
私は、伊勢神宮を始め、全国のいろいろな神社のお参りをしますが、一つの神社に年に一回の所や数回のお参りしか出来ませんので、「出来ればこの一回で何回も来たことにさせて下さい」と言う気持ちを込めて手を合わせますので、五百円ずつお入れしています。
かしわ手を打つ
お賽銭を入れた後に、二拝二拍手一拝を致します。(二回お辞儀をし、二回かしわ手を打ち、もう一回お辞儀をします。)神社によっては、四拍手などのところもありますが、二拝二拍手一拝が原則です。
神様に届くように、パーン、パーンと気合を込めてかしわ手を打ちます。軽くパンパンと打ったり、ペチペチとした音を出していては、神様には届きません。
神様に届いてこそのご挨拶であり、お願い事です。ぜひ神様に通じますようにとの思いで、気合いを込めて柏手を打って下さい。
★ 今日の一日一言は、
851話 人生、当たるも八卦でよいのか?
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