第21話 世の中のお役に立てる人になれ
現在、「仕事とは?」と尋ねると、「金儲けのため」と答える人が多いかもしれませんが、「仕事とは、それを通じて世の中に貢献して」その結果、収益も得られるのが本当です。
ですから社会に貢献もしないで、害毒をまき散らしたり、建築偽装、食品偽装などで、人を騙したりすることは、仕事とはいえないのです。
そういう意味で見ると、お金を頂くことが詐欺行為であるかのような仕事?をしている人が多いかもしれませんが・・
かつて日本では、「世の中のお役に立てる人になれ」といって、子供を育てました。そして最低でも「人様に、ご迷惑を掛けないようにせよ」と言いました。
私のところを尋ねて来る人には、それに加えて「何をもって、世の中に貢献したらいいと思いますか」とお話しします。
漫然と「お役に立てる人」では、何を、どう、お役に立てるかはっきりしないし、言葉だけで実際の行動に結びつかないからです。
「自分はこのままでいいのだろうか」
「このままの仕事で、一生終わるのだろうか」
「こんな世の中では、いずれダメになる」という人は多いですが、
では、「何を」「どうしたらいいのか」そして「自分は、何をすべきなのか」と問うと、政治が良くなれば・・教育が悪いから・・社会全体が良くない風潮にある・・と、他人のせいにする言葉ばかりが出て来て、自分がすべきこと「お役に立てるのは、何か」が出てこないのです。
それは子供の頃からも、その目で自分を見ていないからではないでしょうか。今の世の中は、親も、学校でも、そうした目で子供を見て、育てていないからです。
ですから、「その為には、自分の特性を知らなければならないね」「自分の得意なこと、向いていることでなければ、なかなか世の中のお役に立つことなど出来ないよ」と言って、ご自分の好きな事、特に十五歳頃に目指した、あるいは夢に見たことを、まずご本人に出してもらいます。
もちろんこちら独自の方法で、その方の天命を絞っていきますが、まずご本人が「世の中のお役に立てる人になろう」と思わないことには、天命を知っても意味がないからです。
「世の中の役に立つ人」でなければ、世の中の人ら見て「必要のない人」「いてもいなくてもいい人」です。
やはり世の中から必要とされる人になって欲しい。人は、誰かの役に立っている、必要とされているということは、大きな生き甲斐になります。
(アッシー君のように、ただ便利に使われる、という意味ではありません)
しかし自分の適性に合ったことでないと、力も十分に発揮できないのです。そしてあまりに不向きなことを続けていると、健康にも影響が出て来ます。ちょうどどんな優秀な稲でも、砂漠に植えたら枯れてしまう様に・・
「世の中のお役に立てる人になりなさい。その為に何が向いていると思う?」と、育ててあげて欲しいのです。
誰でも、自分に合ったことに出会えれば、目の輝きも変わり、びっくりするような力を発揮します。
理想的には、十五歳の元服(誕生日)の日をもって天命に向って進むのがよいのですが、何才になっても「世の中のお役に立てる人になろう」と思い、自分の出来ることの可能性を探ってみたらよいと思いませんか。
人生は、「気づいた時が、最高の時」だからです。
★ 今日の一言は「935話 素質と環境が人を作る」です。
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