第29話 朝日の浴び方
『朝日を浴びる』ことをまずお勧めします。
そのわけは、朝一番に清々しい空気の中で、朝日を浴びて素晴らしい一日の始まりにすることが出来ることです。
その上朝日を浴びることは、少し難しく思われるかも知れませんが、身心霊の清めになるのです。身も心も霊魂も清らかになって一日を始めることは、素晴らしい一日を迎えることになります。
「始めよければすべてよし」です。それに誰でも出来ること、毎日出来ること、それによって自然に接する事が出来ることなどです。
朝日の浴び方ですが、
朝日に向って、手を合わせて軽く頭を下げ、
「朝日を浴びさせて頂きます」と申し上げて、
前半身に十分、背中側に十分位、
そしてもう一度前半身に五分くらい、
朝日を浴びられたらよいと思います。
最後に「ありがとうございました」と、お礼を言って終えます。
浴びる時間は、その人によって本当は違います。直接ご指導出来る方には、「あなたは、このように」と申し上げますが、ここでは一般的な時間と思って下さい。
そして慣れるまでは、案外人目が気になりますので、出来るだけ自分が安心して浴びられる場所を探してされたらよいと思います。小田原の事務所は、海が目の前にありますので、泊りで来られる方は、浜に出て心ゆくまで浴びておられます。
(毎月、第一土曜日が小田原での講演会、翌日が月次祭ですので、遠方から来られる方は、このときに小田原に泊まって参加されるのです。早朝の海辺での朝日はことのほかさわやかですので、皆さんに「朝日を浴びて下さい」と言う必要が全くなくなりました。
講演会は、どなたでもご出席頂けます。ただ月次祭は、御霊繋ぎと言って、神様とご神縁を結ばれた方で、何度かこちらに来られた後に、ご参加頂いています。出席には予約が必要です。
朝日浴の時間は、朝の九時までと思って下さい。
ところで私がお話ししている『朝日を浴びる』ということは、『ひなたぼっこをする』事ではありません。朝日の中に、神様を感じて、一日のはじめを神様と共に過すということです。
「こんな事で、本当に何か変わるのかな」などと、半信半疑でしたのでは、効果は半減してしまいます。素直な気持ちでされたらよいと思います。
本当は、野外に立って直接浴びるのがよいのですが、身体の弱っているときなどは室内で、窓越しに、座ったままでも大丈夫です。難病などで寝たきりの方でも、首から上と、手首から先と足首から先に朝日を浴びて頂いているうちに起き上がれるようになり、それから直接朝日を浴びて平癒された方もおられます。
本気で続けているうちに、雨の日、曇りの日であっても、その厚い雲を通して朝日を感じることが出来るようになっていきます。
中には、朝日が段々自分に近づいてきて、やがて自分の中に入ったと実感された方もいらっしゃいます。その方は、「今日は、ここまで来た」「今日は、もっと近くまで来た」「今日、自分の中に入った」と感じたそうです。
「雨の日、曇りの日はどうしたらいいのですか」と聞かれますが、雲の上には燦然と輝く朝日があるのです。だから雲を通して朝日を浴びたらよいのです。
なるべく、同じ時間、同じ場所で浴びると、たとえその日が曇りで直接朝日が見えなくても、だいたいの場所の見当がつきますので、初めての方でも浴びやすくなります。
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