第26話 そのお参り、誰に習いましたか?
皆さんは、それぞれの思いで神社にお参りされていると思います。そうした参拝者の中には、「この人の思いは、神様に通じているなぁ」と感じる人と、反対に「もったいないなぁ、せっかく伊勢まで来ているのに・・」と思わずにはいられない方とがいらっしゃいます。
冷やかしではなく、せっかく神社に参拝に来たのなら、神様にお会いして帰りたいですよね。直接見えなくてもいいのです。心に感じ、魂に響く感動を得られたら、それは神様があなたの前にお出まし下さっているのです。
神様は、想像上の存在ではなく、実際にいらっしゃるのです。そして本当に真心を持って神様のもとをお尋ねすれば、どなたでも必ずお会いすることが出来るのです。
ところで皆さんは、神社に行ったときのお参りの仕方は、誰から習ったのでしょうか。おそらくほとんどの人が、親がされたとおりにまねをしておられると思います。
だから、親が「神社なんて行ったこともない」という人だったら、子供さんはわからないままのはずです。
すたすたと神前まで行って、ぺこんとお辞儀をしてくるだけの人、お賽銭をポンと投げて、そのまま帰ってくるだけの人、両手を合わせないで片手拝みの人、こういう人も「なんか変だな」と思っても、正しい仕方がわからないのです。
華道や茶道、柔道、剣道にしても、形がありそして教えてくれる人がいるのに、神仏に関しては、本当に自己流でせざるを得ない状態です。
しかし、それでは神仏に通じられる人は、本当に数少ないと思います。
それは各人が悪いと言うよりも、時代の流れと人の心のうつろいによって、いつの間にか神仏のことがわからなくなり、かつ神仏から遠ざかってしまった結果だと思います。
かつてのように、空気も、水も、人の心もきれいなときならば、そのまま神様に繋がることが出来ましたが、残念ながら今はそのすべてが汚れています。
だから、人の方でよほど心を正して、自らを清めて行かないと、そのままではとても神様とはお会い出来にくいのです。
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