第33話 天命と誕生日の関係
誕生日と言うと、まず何を思い浮かべられますか。
家族などに祝って貰う、何かプレゼントをもらい、おいしいものを食べる。
ただある時(気付いた時からで、何歳からでも)からは、親に祝ってもらうだけでなく、自分の方から、親に「自分を生んでくれてありがとうございます。」と、ご両親に感謝の気持ちを伝える日にしても良いのではないかと思います。
特に母親にとっては、命をかけての大仕事をして、自分をこの世に送り出してくれた日なのですから。
「誰が産んでくれって頼んだんだよ」などと悪態をついていた子が、ある日「産んでくれてありがとう」と正反対のことを言われると、驚かれるかもしれませんが、言ったご本人にとってもいい意味で人生が正反対に動き出す一言のはずです。
人は、往々にして自分だけで大きくなったかのように思い、親は自分に尽くしてくれるのが当たり前と思いがちです。ですが自分が今日まで育ってこられたこと、産まれてきたことに感謝を出来ることで、必ず「産まれてきて良かった」と思えるような人生に変わっていくはずです。
「人生なんて、おもしろくも何ともないや」「何をやったらいいんだ」と思っている人生から、生まれ変われる日にしてみませんか。
さらに、神社に詣でて、神様に
「本日が、私の誕生日です。今日で何歳になりました。
誠にありがとうございます。
そして今後ともどうぞよろしくお願い致します。」
というお礼とご報告のお参りをされたらよいと思います。
誕生日は、ただその日で一歳年を重ねたというだけでなく、天命との深い関わりのある日です。
実は、誕生日は、自分の天命との再調整が出来る日なのです。
人は誰も、生まれたときの星回りを持ち、なすべき事を託されて誕生していますが、にもかかわらず、それにそった生き方が出来ている人はほとんどいません。
何十年と生きてきても、「まだ自分が人生において何をすべきなのかが分からない」という人が多いはずです。
自分は何のためにこの世に生まれてきたのだろうか。
生きている間に、何を成し遂げるべきなのだろうか。
一年でも早く、本来の自分の天命に気がつき、
それに向かって進むことで、人生の充実は変わるはずです。
私の所でも、誕生日の本当の意味をお伝えしてからは、その当日に神様にご挨拶に来られる方が少しずつ増えてきています。
私の所では、「誕生日としての、間釣り合わせ(軌道調整)」つまり人生の軌道から外れないようにすることと、
「○歳としての、間釣り合わせ」つまり次の誕生日まで一年間がうまくいきますようにとの両方をさせて頂いております。
人生には、時には苦しく「産まれてこなければ良かった」と思いたくなる時もあるかもしれませんが、どんなときにも自分をこの世に産み出してくれた大きな存在(目の前のご両親だけでなく)があることを忘れずに、乗り越えて頂きたいと思います。
必ず「産まれてきて良かった」と思える日が来ますから。
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