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2011年11月 7日 (月)

第30話 武人の天命を生かす

だいぶ前になりますが、その当時、日本の中でも花形的に注目されていた会社の社長さんから講演依頼を受けたことがあります。一般的には、そうしたことをきっかけに、その経営者とお近づきになれたら、いろいろな面でとても良いのではと思いますね。

しかし神様からストップがかかってしまいました。「あの会社は、神、仏と言えども、金儲けになるとあれば、平気で金儲けの道具として使う(神具、仏具屋さんではありません)。どんなに金持ちであっても、あの社長の魂は乞食故、行ってはならぬ。」というお伝えでした。

「えっ?もったいないのでは・・」と瞬間、思いましたが、神様からのお伝えは絶対です。すぐに丁重にお断りして、結局先方には行きませんでした。

ところがその直後に、「○○組というやくざのところから、依頼があった時は行って話してきてよい」と言われたのです。「は?」と思いましたが、続けて

「今、やくざの世界に入っている人でも、本来進むべき方向、生き方を誤ってその道に入ってしまって人も多い。そうした人達が、そなたの話を聞いて、はっと気がつくことがあれば、価値がある。」と言われたのです。

歴史をみても戦国時代等の武家社会や、戦争中などには、武将、武人が大活躍をしました。しかし戦が終わり、平和な時代になったときに、こうした戦上手な人に出世の糸口や、力を発揮できる場所はなかなか見つかりにくいものです。

「武人」としての素質を持った方は、平和なときには、警察官か、自衛官以外は、あまり活躍の場は少なく、気がついたらヤクザに入ってしまっていたということもありえるのです。

『武』という字は、戦うという意味よりも、「戈(ほこ)」を「止める」という意味を持ち、「武人」は、戦、争い、混乱などを治める役目とも言えます。

ですから災害などの緊急事態に対応する時には、素晴らしい力を発揮します。阪神淡路大震災の時に、山口組の人達が被災された方達に大変に素晴らしい救援活動を行なったのだということを、神戸にお住まいの方からお聞きしたことがあります。

特に女性の生理用品や赤ちゃんの粉ミルク、おしめなど、普通では気がつきにくいところまでの気の配りようであったそうです。

今、世界的に地震、大津波などをはじめとしての天災が多発していますし、また世の中の混乱を治めたり、今までの旧悪を壊して、新しい世の中を切り開くためには、「武人」としての素質を持つ人は、いい意味で大変に大きな力を発揮出来るのです。

ちなみに京セラの稲盛会長も、若いときに就職先がなかなか決まらなかったときに「世の中はどうしてこんなに不公平なんだ。どうせまともな職に就けないなら、いっそのことインテリヤクザにでもなってやろうか。こんな不公平な社会よりも、仁義に厚いヤクザの世界の方がよっぽどましだ、と繁華街にある組事務所の前を行ったり来たりした。」というお話しが、自叙伝としての本に載っていました。

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