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2011年12月19日 (月)

第36話 一夜飾りが、なぜダメか 

大晦日に門松や、松飾りを飾る事を「一夜飾り」と言いますが、一夜飾りは良くないと昔から言われています。その本当の理由をご存じでしょうか。

一般には、「お正月の神様をお迎えするのに、たった一夜では誠意にかける」とか、「葬式の時には、『一夜飾り』になる為に、それに通ずるから避けた方がよい」という説などいろいろあります。

さらに「三十日は、旧暦では大晦日とされるために、一夜飾りと同じ意味である、二十九日は、(苦しみ)に通ずるから、門松などは二十八日までに飾るのがよい」と言われています。

しかし本当の意味は、「新しい年の歳神様が、三十一日の早朝に、その家に来られる」からです。ですから三十一日の昼間や夜に飾ったのでは、間に合わないのです。

門松も松飾りも、歳神様をお迎えするものです。三十一日の早朝に歳神様が来られたときに、松飾りなどがない家には、「この家には、神を迎える意志はないのだな」と家の前まで来て下さっても、そこから家の中へは入られずに、そのままUターンして、お帰りになってしまわれます。

歳神様は、毎年変わられますので、このときに歳神様をお迎え出来なかったときには、その年一年、その家に歳神様はいらっしゃらないことになります。

今までの歳神様は、元旦の零時ちょうどにお帰りになられます。

きちんとお飾りをして、歳神様をお迎えした場合には、

三十一日の日に、それまでその家の方達を守って下さっていた歳神様といわゆる引き継ぎをなさられます。この家には、どんな問題があるのか。問題と言うと、悪いことのようですが、良い方の問題も引き継がれます。

良い方で言えば結婚問題、「年頃の娘さんがいらっしゃるから良縁を得られるように、それにふさわしい生活が出来る様に導いてあげて下さい。」とか、

「来年は、この家に○月頃、新しく子供が誕生します。母子共に健康で過ごせるようよろしくお願い致します。そして神様のご意志にそった、神の子にふさわしい御子に育ちますようによろしくお願い致します。」とか、

「来年は、受験の子がいます。ですからその子の健康と、集中して学びが出来て、合格出来ますように導いてあげて下さい。」とかがあり、その他にも

「このおばあちゃんが、口うるさくて、皆をしゅんとさせているから、そんな時にはおばあちゃんを黙らせて皆が明るく過ごせるようにしてあげて下さい。私も一年働きかけて、今このくらいまで来ております。後、よろしくお願い致します。」

ほんの一例を挙げただけでも、大事なことがたくさんあると思いませんか。皆さんが願っている幸せがここにたくさん詰まっているのです。

歳神様が来られるのが、元旦の朝であれば、三十一日に飾っても本当は問題ないわけです。どんなに遅くとも、三十日のうちには、松飾り等をして歳神様をお迎えさせて頂きましょう。

歳神様は、松の内までいらっしゃると言われていますが、七日までが松の内だとしたら、それ以降はせっかくお迎えした歳神様はその家にいらっしゃらないことになってしまいます。歳神様は、その年一年、その家にいて下さいます。

家庭内暴力、家庭内の殺人など、日常的な事件となってしまいましたが、神様の守りのないところでは、そうするといろいろなことが起ってしまう可能性があります。

歳神様は、その年のそれぞれの人にとって大事なことのほとんどを担当して下さる、いわば福の神様なのです。

心を込めてお飾りをし、素晴らしい新年を迎えて下さい。

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コメント

再認識のため拝見しました。
有難うございました。

投稿: 白坂 恵子 | 2014年12月30日 (火) 13時17分

鏡餅も一夜飾りはだめなのでしょうか?

投稿: 川野 嘉徳 | 2015年12月30日 (水) 14時29分

お尋ねの一夜飾りのことですが、

鏡餅については、大丈夫です。

一夜飾りがだめな理由は、
歳神様をお迎えする(三十一日の早朝に来られる)
時間に間に合わせるためです。

歳神様が来た時に、松飾りなどのお迎えの用意がないと
新しい年の歳神様は、
「この家のものは、迎える気がないのだな」
とUターンされるといわれるからです。

しかし鏡餅は、お迎えするためのモノではないので、
三十一日でも大丈夫です。

投稿: 藤原 | 2015年12月31日 (木) 05時53分

旧暦の正月は二月でしょう。 >旧暦が30日

投稿: 392 | 2016年1月 6日 (水) 13時36分

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