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2012年4月 2日 (月)

第51話 人として生まれた天命 万物の霊長としての人

今年は、「天命」を主テーマに、講演会のお話しをしていますが、「私の天命は何でしょうか?」と言う前に、「人として生まれた天命」について考えてみたいと思います。この世の中には、人間の他に、たくさんの動物や植物などの生き物が誕生しています。

何でも遺伝子などの部分では、人も動物も、植物もあるところまではかなりの共通点があるそうですが、自分は今人として生まれてきているのを当たり前と思わないで、人として生まれてきた意味を改めて考えて見て頂きたいと思います。

「人は、万物の霊長」と言われますね。ではなぜ万物の霊長と呼ばれるのでしょうか。

その前に、歴史教科書の記述を巡っていろいろな議論が出されています。近年の歴史の捉え方では、いろいろな意見に分かれるようですが、「人類の始り」に関しては、「人類は、サルから進化した」と言っていないでしょうか。

私は「先祖供養をしなさい、敬神崇祖ですよ」と言っています。「神様を敬い、ご先祖を崇めなさい」と皆さんに言っていますが、先祖がサルでは崇められますか。動物園へ行って、「ご先祖様」と言って手を合わせられますか。

人類はサルから進化した、誤解も良いところです。何故違うかということを良く抑えて欲しいのです。人として誕生した、その本質のところから見て下さい。

要するに神様は、何の為に人を作られたのか。神様は自分で何事もしようと思えば出来るのだけれども、しかしそれは霊的なものです。神様のされるのは霊的なものです。ですからそれを現物のものとして作るために人をお作りになったのです。だから建物を作るにしても、霊的に作ることは出来るけれども、現実に建物として作るには、人の手を借りたい。そこで人を作る事を思い付かれた。

その時に何をされたかというと、『霊成型』というものを作られたのです。これは、昔はいろんな物を作る時に『鋳型』というものを作ったのです。例えば粘土の様なもので、その中が壺になるようなものを作っておいて、その中に熱いものを流して行く。鉄製のものであれば鉄をその中に溶かして入れるというふうな形で、容器を作る時などはこういう鋳型というものを作ったのです。ここで神様は霊成型というものを作って、それで人を作ったのです。そして人の形が出来た時の最初の出来そこないがサルなのです。ここには神様の霊魂を籠めることは出来ないと言って、神様が去って行っていかれたので、去る=サルというのです。

そしてもう一度作り直して今度は人が出来たから、その人のところに初めて神様はご自分の霊魂を分け入れたのです。それで「分け御霊」或いは「ご分霊」と呼んでいるのです。

皆さんにも、分け御霊としてのご分霊があります。だから自分を大事にしないとご分霊に失礼になります。ご分霊とご本体である高天原の神様との霊魂どうしを合わせると、物凄い力が出ます。それが皆さんが神社に参拝をする意味なのです。

 だからこそ「人は、万物の霊長」というのです。

従って、神様は自分の現実のものを作るものとして人を作って下さったのだから、その人が生活出来るようにという事で、動物・植物・鉱物、全て人が生きて行くために必要なものを作って下さったのです。植物のものには食べられるものもあれば、見て美しいなぁと鑑賞するようなものも含んで、全て人の為に作って下さったのです。その人の為に作ったものは、これは次々と進化をするのです。だけど人は進化しない。最初から完全なものとして作ってくださったのだから。

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コメント

アリガトウございます。

人に生まれて感謝、かんしゃです。

尊い命を大切に先祖の方々

ありがとう。

投稿: 坂中 ちから | 2013年4月 4日 (木) 07時56分

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