第79話 神社参拝の作法
今日は、神社参拝についてお話しします。神社参拝のことをお勧めしたり、神様とのご縁を持つことの大事さをブログにも書いたせいか、いろいろなお問い合わせを頂くようになりました。
自分は、どんな神社に行ったらよいのでしょうか。
初詣には、どこに行ったらいいですか。
本当のお参りをするには、どうしたらいいでしょうかなど・・
華道、茶道などは、導く人もいて、習うことが出来ますが、日本に昔からある神社のお参りについては、正しく学ぶ機会がないのだとしみじみ感じてしまいます。
華道でも、茶道でも、一番基本となる形というものがあると思います。
神社のお参りでも、最低守るべき型とも言えるお参りの作法はあります。
たとえば鳥居をくぐるときには、入るときに鳥居の手前で一礼し鳥居をくぐり、戻る時には鳥居を出る少し前で、一礼して鳥居を出る。
参道の真ん中は、神様が通られる道だから、そこは通らない様にする。
お正月やお祭りなどの時は、大丈夫です。この時には朝から神様がお社の方に来ておられ、一日そこにいて下さるからです。またこの時は、人がたくさん来て参道の真ん中だけよけて通ることはなかなか出来ません。
手水舎でのひしゃくなどの使い方は?
お賽銭の意味は?柏手の打ち方は?
これらは
(第8話 手水舎の使い方)
http://soseinippon.way-nifty.com/shinto/2011/05/post-6fbb.html
(第9話 お賽銭と柏手)
http://soseinippon.way-nifty.com/shinto/2011/06/post-4d18.html
目次はhttp://soseinippon.way-nifty.com/shinto/archives.html
を参考して下さい。
ところでこれらの作法は、「形から入る作法」です。
神社を参拝するときには、それ以上に大事な「心から入る作法」があります。
それは心構えです。神社にお参りに行くときには、「神様の所をお尋ねする、ご挨拶に行くのだ」という謙虚な心で行くということです。
「なあんだ、そんなことか。当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、それが当たり前ではないのです。
私は、全国のいろいろな神社にお参りします。しかしそこで男性ならば背広を着ている人、女性もスーツなどに準じる服装をしている人には、ほとんどお会いしたことがありません。
ほとんどの方が、遊び着です。背広を着て歩いている方が浮いてしまい、一瞬こちらが場違いかと思うほどです。
職場の上司の前や、取引先の方の前では、背広などを着、女性もステキなレストランなどに出かけるときには、おしゃれをしていくのに、神様の前では身なりを改めて来ると言うことはないのかと、不思議な気持ちになってしまいます。
身だしなみには、その人の心が現れると言います。
遊び着を着て寛いでいるときに、心だけ緊張せよというのは無理なことです。
神様の前では、身なりも心も正して立つ。その心があって、はじめて形としての作法が生きてくるのです。
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