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2012年10月 1日 (月)

第77話 お願いの前に、神様とのご縁を深めよう

一年の中で、神社にお参りに行くのは、どのくらいの回数があるでしょうか。お正月の初詣の時と、旅行に行ったときにその地方の有名な神社に行くくらいという人も多いかもしれませんが、もっと神社に足繁くお参りしたらよいのではと思います。本当にもったいないのです。

なぜかというと、それをすることで、神様とのご縁が深まるからです。それを「ご神縁」と言います。人と人との仲でも、日頃挨拶もしない人から突然何か頼まれても、そんな相手からの願いは、ほとんど引き受けることはないはずです。

しかし顔見知りになった方で、互いの信頼関係を築けた相手からのたっての頼み事なら、それが叶えて差し上げる事が可能なことであれば、力を貸してあげたいと思いますね。

神様も同じです。そして人と人との関係と違うのは、神様が叶えて下さることは、人が叶えて差し上げられる範囲とは、比べものにならないくらいのお力をもっておられるということです。

ですから神様に対しては、願い事の前に、まずご挨拶に伺い、神様とのご縁を頂いて、お参り毎に、ご縁を少しずつ深めていかれたらよいと思います。

私も、昼休みに毎日のように東京大神宮に通った時期がありました。昼休みは、お参りの人も多く、なかなか心静かにのお参りにはなりませんが、続けて参っている間に明らかに自分の中に変化も起きてきました。

日常の慌ただしさや仕事のストレスなどを抱えて、ザワザワしているままの自分から、明らかにもう一人の静かな自分、自分の生き方を探す自分と向かい合えた気がします。

鎮守の森と言いますが、神社の境内には樹木も多く、そして神気も他とは比較になりません。いろいろな悩みや,心が折れそうになるときなど、そこを歩くだけでも、心洗われる思いがしてくるはずです。

はじめは「ご挨拶だけで、お願いはしない」と言いましたが、そんな時には「どうか乗り越えさせて下さい」「お力をお与え下さい」と一心に願いながらお参りすることもよいと思います。

神様からのお言葉で「諦めない限り、必ず開ける道はある」とあります。

人は一人では、本当に弱く、小さな存在かもしれません。しかし人類の親である神様と共に進んで行けば、その道が誤っていない限り、必ず乗り越えられるはずです。

「諦めない限り、必ず開ける道がある」と信じて、決して諦めたり、投げ出したり、そしてご自分の心を折ってしまうことがないように、神様とのご縁をぜひ大切に育てて下さい。その為にも、まず産土の神様(産土の神様)の所にお参りとご挨拶をすることから是非はじめてみては如何でしょうか。

はじめは、月参りといって日を決めてお参りしてもよいと思います。また神道では、一日、十五日などが大事ですので、その日にお参りするのも良いです。

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