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2012年11月12日 (月)

第81話 七五三の本当の意味

今日は、七五三の大事な意味をお話ししたいと思います。
十一月十五日は、七五三のお祝いの日です。

七五三は、七歳(女の子)・五歳(男の子)・三歳(男女ともに)の時に行ないます。

満年齢か、数え年かとよく尋ねられますが、それはどちらでも大丈夫です。いつも満年齢でお祝いをしている人は、満年齢でされればいいですし、数え年で祝い事をしてきた方は、それでも大丈夫です。ただ数え年と満年齢の両方で二回は出来ませんので、どちらかに決めて行なって下さい。    

三歳は『髪置き』と言います。ようやく髪が揃ってくるという事ですね。そして五歳の時は『袴着』、七歳は『帯解け』と言います。三歳の時は男女共に、五歳は男の子のお祝い。七歳は女の子のお祝いです。

七五三の時に、神社に行くときには、正装していきます。
男の子は、五歳の七五三の時に羽織、袴や子供用のスーツなどを身につけ、女の子の七歳の七五三に、子供用の振り袖やワンピースなどを着てお参りします。

ところで子供さんの成長は、大変に早いものです。せっかく整えた晴れ着もほとんどその時、一回限りしか着ることがないのに、なぜ日本人は、貸衣装などあまりない時代にも、普段の生活を節約してまで高い晴れ着を子供に着せたのでしょうか。

それはそのお子さんにとって、本当に大事な意味を持っているからです。
「男らしさ」「女らしさ」という言葉がありますが、七五三の時にその大事な「男らしさ」「女らしさ」の元を神様から頂くと思って下さい。

正確には、「男の魂」を五歳で「女の魂」を七歳の七五三で授ります。
肉体的な男女の区別は、誕生した時にはっきりしていますが、精神の面での男女の区別は、この七五三のときに授る魂で決まります。

幼い頃でも、男の子の方が、泣き方や暴れ方が活発で元気がよいということはあるかと思いますが、精神的な男女の違いはあまりないのです。

この七五三の時を境に、肉体面だけでなく、精神面でも男女の区別がはっきり致します。

かつて「七歳を以て男女席を同じゅうせず」という言葉がありました。五歳の時には、男の子だけですが、七歳の七五三で女性も「女の魂」授りますから、それぞれに男には男としての教育を、女には女として必要な教育が必要であるという意味です。

その言葉を男女を区別したり、女性を蔑視するという意味に使った人もいるかもしれませんが、本来は、男としての役割、女としての役割を果たせるように育てる(別々の教育が必要)と言う意味合いがあったはずです。

この「男の魂」「女の魂」は、神社にお参りして授りますが、実はそれを授けて下さる神様は、その神社のご祭神ではありません。私達に命の大元を授けて下さった貴い神様がお授け下さいます。

ですから普段は、その神社にはいらっしゃいません。
十一月十五日と十二月の冬至の日の年二回だけ、それを授けて下さるために高天原からそれぞれの神社に降りてこられるのです。

冬至は十二月の二十日前後になりますので、十一月十五日に出来なかったときは、冬至の日になさるとよいでしょう。

よく「七五三は、十一月十五日の前後の土日などいつでもいい」とご案内している神社もありますが、年二回、その日でないと七五三の本当のお祝いを神様から受け取ることは出来ません。

随分前から、「おとこおんな」という言葉がありましたが、男だか、女だか分からないような人から、「オカマ」などと言われる人達が公然と増えてきていました。そこまで行かなくても男として決断が出来ない、行動が出来ない、責任が持てないという情けない人が増えたのも、この時「男の魂」を授っていないからではないかという気がします。

また女性も「援助交際」などに代表されるように、貞操感がない人が増えています。女性が身を慎み、貞操感を持つというと、前世紀の遺物のように取られかねないですが、あえて言います。女性にとって大切な事の一つは、貞操感であると。そして「女の魂」がその人の中にあるから、結婚してから妻として、母としてという女の人生の積み上げが出来ていくのです。

七五三は、その男らしさ、女らしさの元を授るときです。だから正装して神社に行くのです。


また七五三の三歳の時のことは「髪置き」と言われています。しかしこの字を書くから意味が分かりにくいのです。子供は誕生後、お七夜の日から再び神様の懐に抱かれて育つと言われます。三歳の誕生日の時に、神様は懐からそっと出して、大地に置いて下さいます。つまり「髪置き」ではなく、「神様が、大地に置く=神置き」なのです。

そしてその先、元気に人として過ごせるように、改めて魂を入れて下さいます。その魂を「三つ子の魂」といい、ことわざにも「三つ子の魂、百まで」といわれます。(一般に言われる三つ子の魂百までは、少し違う意味に取られていますが)

その三つ子の魂に汚れなどがないか、七五三の三歳の時には、神様が見て下さるのです。だから男女ともに必要なのです。

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