第89話 必勝祈願、合格祈願の、コツ
試合などの必勝祈願、受験の時の合格祈願のコツは何かというと、ずばり「それまでに、実力を身につける為の努力を惜しまないこと」と「謙虚に、そして真剣に神様にお願いすること」の両方です。
その上で、「どうか、今までの努力が実を結びますように」「どうか、実力を十二分に発揮させて頂けますように」そして「どうか、合格させて頂けますように」とお願いするとよいと思います。
どんなにその時になって真剣にお願いしても、ご祈祷料などを山と積んだとしても、その前に何の努力もしていない人が、たまたま神様の前にお願いに来たからといって、その人を合格させたり試合に勝たせたりしては、あまりに努力してきた人から見て不公平というものです。
もしあなたが、何年間か一生懸命に学んでいた時に、何の努力もしない人が「神頼み、一発」で、簡単に合格してしまい、(自分がその代わりに落とされたら)以後、「私も、まじめに努力することをやめます宣言」をしたくなるはず。
だから神様は、えこひいきは、決してなさらないはずです。
神様が喜んでお力をお貸し下さるような自分になること。神様にお願いするときには、自分もそのお願いを通じて磨かれるというのでしょうか。
もともと祈願とは、合格祈願でも、試合の必勝祈願にしても、「今まで学んできたことや、練習してきたこと、積み上げてきたことの実力が発揮出来ますように」とするものです。そして本番で、力むことなく、力を十二分に発揮させて頂けるようにお願いするものです。
オリンピックにしても、選抜などを勝ち抜いてきた人達は、ある程度実力伯仲しています。その中で栄冠を勝ち取ることが出来るのは、その人の持つ実力を十二分に発揮した人です。
更にそれに加え、「勝負は、時の運」というように、運やツキに恵まれた人です。
これはどんなに科学万能な時代と言われても、解明出来ない部分です。
だからそれまでの努力は努力として充分に積み重ね、そして是非その「運」や「ツキ」を授けて頂ける様に、ご祈願して下さい。
自分の努力と、神様からのご加護、この両方が揃って、大きな成果が出るのですから、自分は、自分の力で乗り切っていく、神頼みなどは、しないと豪語するのはもったいないです。
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