第90話 ご利益信仰は避けよ
「ご利益信仰は、良くないですよ」とお話ししますと、ほとんどの人が不服そうな顔になります。言葉にこそ出しませんが、心の中で「神社に行くのに、ご利益を求めないで、なにをしに行くのか」と思われるようです。
しかしご利益信仰というのは、「ご利益があるなら信じるよ」「ご利益を求めて、神の前に行くよ」ということで、「神様の日ごろの恵みに感謝する」ということが抜けがちになるのです。
「感謝の気持ちがあって、はじめて神様の支えに乗れる」と言われますが、その感謝の気持ちが無くて、「これを叶えてくれ」「何かご利益をくれ」とだけ思って信仰もどきをすると、それは神様に合う波長と言うよりも、動物霊のようなものと波長が合いやすくなります。